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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter82 『《おみそしる》』 82-4


立ち上がった。)

「ソラのバカっ!/// こわくないもんっ!;; ひ〜ん・・っ///;;」

「うっ・・。」

(本気で泣きだしてしまったので、ソラはからかい過ぎた事を後悔した。)

「ピュア。

こいつが、こんなに泣き虫なのって。」

キイッ

(ソラはそっと、席を立ち。 珍しい食卓を前に、まだ。 食べずに座っているピュアの
耳元に、静かに話しかけた。)

「その、《巫女》だってことに、関係してんのか?」

(ピュアは、クリーム色の長い睫毛で瞬き。 隣に座り、ほろほろと涙するミイを。
気遣わしげに、見つめ。 優しく微笑んだ。)

「はいです。 “闇”が、動いている証拠です。」

「はぁ・・、ったく。」

(膝に手をつき、一息つくと。
居間を出て、自分の部屋の隅に置かれていた。 ミイのリュックから、
連れて来ていたクマを取り出し。 ミイに押し付けた。)

「ガキ。」

「俺がなんとなして、元に戻して。 帰れるようにするよ。」

(ミイは、可愛らしいクマを受け取ったが。 ソラの言葉に、機嫌を直さなかった。)



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