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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter83 『赤い方と青い方、赤いの』 83-18


「あいつ、人が助けてやったのに。

お礼も言わね〜で・・。 良い性格だな〜おい。」

(側に寄ったピュアは、クリーム色の長い睫毛で、瞬きした。)

「うふふっ/// ソラさまっv 気になったのはそこですか?v」

「ああ? ピュア。 ひょっとしてあれか。」

「今のは、《魔法》ってやつか?」

(ソラはまだ、地面に腰をついたまま。 自分がたしかに今受けた
衝撃を、たしかめるかの様に。 お腹の真ん中を、
大きな手で触った。)

「あれはv 呪文を唱える《魔法》とは、ちょっと違うと。

ピュアは思いましたv でも、《不思議な能力》を持つ方々が。

この世界にもいるということですねv」

(ピュアはソラのそばに立ち。 笑顔でそう頷いた。)

「マジかよ・・。 ピュア。」

「あいつ、どこに行った?」

(ソラの水色の瞳が、まるで、面白い。 新しい遊びに出会った時の子供のように、
キラキラと煌めいた。)

「ソラっ・・。」

(ミイはソラの隣でしゃがみながら。 時々、ソラが無茶をする時に見せる、
この表情に、胸の奥が高鳴った。)



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