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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter83 『赤い方と青い方、赤いの』 83-22


バササッ!

(赤い光の粒は、3人の背中に集まり、大きな翼を
授けてくれた。)

「きゃわわわっ!///」

(ミイは背中に生えた、燃える様な、赤い翼の美しさに、目を奪われた。)

「キレイ・・///」

(翼は背中で、はためいた。 赤い光の粒の向こうで、ソラが笑っていた。)

「だろ。」

コオッ シュンッ・・

(3人は、次の瞬間にその場から姿を消した。)

(同時に、繁華街のイルミネーションは、もとの明かりに戻っていた。)

(幾人かの人が、光と音に見惚れ、時計塔の方を見て立ち止まる中。
小さな男の子が、ソラたちが消えたあたりを指さしながら。
時計塔に見入る、母親のスカートをひっぱった。)

くいっ くいっ

「ママ。 あかいの・・。」

「うん? 赤いの?

きれいだったね。」

(母親は、笑顔で、男の子の手を引いた。)







『赤い方と青い方、赤いの』
Chapter83 End

Fragment of Time・・・時の欠片の道しるべ



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