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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter83 『赤い方と青い方、赤いの』 83-3


「目立ってるのって、ソラのせいじゃないの〜?」

(三人が店の前に張り付いている間も、次々と、後ろを通り過ぎる人々は、
三人を振り返って見た。)

「俺かっ!///」

「これは地毛だって聞いただろっ。 俺のは趣味じゃねー。

素だ。」

「(チッ) 逆に、黒にカラーリングとカラコンすればいいのか?

俺が担任にさんざんどやされても、これを変えなかったのは、

不良だったからじゃねーと。 さっき、お前は納得したと思ったけどなっ?」

(ガラス窓から顔をわずかにあげると。 水色の瞳が、不機嫌そうに
ミイに振り向き、わざと苦悶の表情で、小柄なミイを見た。)

「変えてほしいのかよ?」

(ミイは瞬き。
眩いガラス窓が反射する、水色の瞳が光るのを見た。)

「えっ?///」

(そして、店頭のカラフルなライトに映る、鮮やかな水色の髪は、
この世界では、明らかに目立つとわかったが、ミイは笑った。)

「だ〜め///

ソラ、黒なんてカッコイイ色。 似合わないもん!///」

(聞いて、ソラの目は点になった。)



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