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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter83 『赤い方と青い方、赤いの』 83-4


「・・っ! はぁっ!?」

(言い返そうと、ミイの方へ手をのばした時。
心地良い音とともに、三人の立つ、すぐそばの扉が開く音がした。)

カランカランッ

「こんばんは。 どうぞ、よろしければ、中へお入りくださいませ。

店内にお勧めの。 本日入荷したばかりの新作がございます。」

「お嬢様方にお似合いかと。」

「ご試着なさいますか?」

(なかなか中に入らず、ショーウィンドウに釘付けの三人に、
にこやかに店員が声をかけた。)

(小さな電球は、かわいらしく服を照らし。 小物たちも、どれも逸品で、
ピュアの心をつかみ放さなかった。)

「は〜い!///」

「はいです〜っ!///v」

『! おいおいっ;』

「待て・・。」

カランカランッ

(ソラの伸ばした手の先で。 ドアベルの軽快な音とともに、2人の背中が店内に消えた。)

***



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