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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter83 『赤い方と青い方、赤いの』 83-7


(額に手をやり、一息落ち着こうと思ったが。 ミイが嬉しそうにソラの手を取り、
隣で飛び跳ねているので。 店員はすかさず、ソラの後ろから声をかけた。)

「とってもお似合いでございます。」

カランカランッ

(ドアベルの音を響かせて。 3人は、もとの通りに戻って来た。)

「よかったね〜。 ピュアちゃん!」

「かわいいよぅ。」

(ミイは、うれしそうにピュアを見つめ。 並んで歩き出した。)

(先程よりは、街中でも溶け込む衣装になったピュアに。 ソラはわずかにほっとし。
うれしそうな2人を横目で見た。 ピュアは、長くクリーム色にカールする髪を、
きれいに束ねていた。)

「お前ら。 本当のもくてきを、

忘れたわけじゃねーだろうな?」

(水色の瞳が、真剣な目で見つめたので。 ミイは大きく頷いた。)

「うん!」

「ロイヤルソフトクリーム♪ 食べるっ!///」

(聞いてソラは、即座につっこみを入れた。)

「・・っじゃね〜だろう!」

「“闇”を探しに来たんだよ。 俺たちは。」

(楽しいステップに、リズムを刻む様に、軽やかに歩いていたミイの足が止まった。)



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