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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter83 『赤い方と青い方、赤いの』 83-8


(ふと思い出す不安に、息を飲むように。 ミイの表情が曇り。
ソラは、即座に、その手を握った。)

「泣くなよ。」

「俺のそばにいれば、大丈夫だから。」

(ミイは小さく身体を揺らし、湧き出そうになった涙は、すぐに引っ込んだが。
口をとがらせた。)

「ぷんっ! こんきょないでしょ?///」

「くっくっ。 ない。」

(ソラは笑い、ミイは怒っていたが。 ミイは、ソラの手を離さなかった。)

「ピュア。 どうだ?」

(ピュアは、ドレスから身軽になり、軽やかに2人の前に歩み出た。)

トッ

「《そふとくりぃむ》を食べましょうv」

「・・。 お前もかよっ?」

「うふふっ。/// 違いますですv ソラさまv

ミイさまが気になることはv そこに何かがあるからですv」

(水色の瞳が瞬いた。)

「食い気以外の、何かがか。 なるほど。」

(神妙につぶやいたソラに。 ミイは、小さな足で、蹴りを入れた。)



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