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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter84 『三日月とソフトクリーム』 84-15


「ピュアには言えませんっ/// 大事なことですからねっv」

「自分で思い出してくださいませです〜♪v」

(含みを持たせる、ピュアの言い方が気になり、ミイは詰めよった。)

「ええ〜っ?///」

(ソラは微笑み、水色の瞳で瞬いた。)

(体験した、ありえないほどの出来事に。 緊張した身体はまだ熱を持っていた。
背中に赤く燃えた翼のせいか、強く打ちつけたせいか。 火照る背中が。
夜の芝生に、冷やりと心地良い。)

「・・あ。

ソフトクリーム食えなかったな。」

(思い出したように、ぽつりとつぶやいた一言に。
ミイとピュアが、素早く振り向いた。)

「あっ・・;」

「ああ〜っですっ///;」

(二人は顔を見合わせ。 ソラは、頭上に眩しく輝く。
夜空に浮かぶ、月を見上げた。)

「きれーな三日月だなあ。」

「ああ〜っ!/// ソラっ、ごまかさないでよねっ!///」

(人気のない、小さな公園で。
3人は、しばらくの間。 余韻にひたっていた。)



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