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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter84 『三日月とソフトクリーム』 84-2


「異空間でっすねv エアリエル国のある、異世界と違って。

この世界の、街の景色を切り取った場所ですv」

「すごいですね・・v こんな魔法! ピュアは見たことないっ・・///」

(ピュアは、買ったばかりの新しい服が水浸しなのも気にせず。 その場所に、
施された魔法の様な力の、見事さに感嘆し。 ため息をついた。)

「・・、それより、大丈夫か? 風邪ひく。」

(ソラは、ピュアの服の雫を払おうとしたが。 ピュアは首を横にふった。)

「これは、水ではありませんv もとの空間に戻れば消えます。

でも、ソラさまっ。 大丈夫じゃないかもっ、しれませんっ///」

「んあっ?」

「・・///、ピュア、この場所に。 無理やり入ってしまいましたっ。」

「創造主さまにっ、気づかれたかもしれませんっです;;」

「・・。 それって、どうなる?」

「/// 無事、帰れるか。 わかりません。;; この中に居れば、大丈夫ですがっ!」

(ピュアは不安げに、クリーム色の長い睫毛で瞬いた。)

(ソラは左手を、濡れた額にあて。 眉間にしわを寄せてから、やけに静かに
なってしまっているミイの方へ、振り向いた。)

「おい。 大丈夫か? まだ何も、出て来てないぜ。

んな顔であいつに会ってもいいのか? サインもらうとか、言ってたけど。」



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