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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter84 『三日月とソフトクリーム』 84-3
(ミイは、本気で怖くて、驚いていたのに。 ソラが平然としているので、
腹が立った。)
「!/// なによっ。
腰がぬけたのっ!/// 手かしてっ・・;」
(ソラは笑いながら、大きな手を差し出した。)
「あっはっ! ダセ/// 羽根があるんだから、
底がぬけても平気だろ。」
「///そんなこと言ったって・・っ! ソラ、下みてよっ///;」
(もちろんソラは下を見ていた。 2人の足元には、いつも見慣れている、
家の近所の小さな公園の景色が。 ちょうど四角い箱の中に入り、浮かんでいた。)
「くっ。 たしかにっ。 公園のブランコが小さく見えんな。
落ちたらヤベー。」
(公園の景色が、上空から見下ろした様に真下に見え。 夜空の雲が、
ソラの足元近くにあった。)
「ミイ。 あいつを探せるか?」
「この中の、どこかにいる。」
「だろ?」
「これを創ったのが、あいつなのか? あいつ、この前も。
俺の家の、景色と一緒に。 《闇》のそばに居たんだ。」
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