HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter84 『三日月とソフトクリーム』 84-8
(ソラが立ち上がり、少年の方へ近づこうとした時。
不思議なことに、《闇》は、黒い煙とともに、その場から蒸発し。
代わりに、先ほど。 立ち寄った、ロイヤルミルクリームの店員が、横たわっていた。)
「あれは、人なのか・・?」
(ソラは、ますます信じがたいものを目の当たりにして、
驚愕した。)
ガララッ・・
「はっ/// ソラさまっ! 危ないですっ///」
(気を取られている、ソラの頭上で。 砕け残ったガラスの天井が、ひび割れ、
落下した。)
「《解き放て》《風の盾》」
ビュワッ
(クリーム色の光が煌めき、再び現れた魔法陣から。
起こした風が、ソラとミイを大きなガラスの破片から守った。)
バキッ バリリッ
カシャンッ!
「・・っぶね。」
(ソラは、砕けた破片を肩から払った。)
「ん・・。」
ゴワッ・・!
『おわっ! なんだっ!』
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』