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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter86 『理由』 86-13


『「俺たちは、」』

『「ここから、はじめようぜ。」』

(迷うミイの心に、水色の瞳が、眩しく見つめ返した。 理由なんてなくても、
その瞳はいつも。 誰かを必ず、前に進ませる力を持っていた。)

***

「ピュアちゃん/// かわいいよぅ。」

(風見ヶ丘高校校舎の、2階の細い廊下を歩きながら、
ミイは、隣を行くピュアを見て。 パチパチと手をたたいた。)

「ありがとうございますですっ!/// ピュアも《こうこうせい》でっすね♪v」

「お前、制服借りたところで。 そのクリーム色の髪じゃ。

留学生か、帰国子女ってとこだぜ。」

「しかし、よくお前のサイズで入ったな。」

「むぅっ/// どういう意味よっ!///」

「・・これ以上具体的なコメントを、俺は避けよう。」

バシッ

「痛って! ・・そこは、傷口だ〜っ;」

(ソラは、昨日激しく打ち付けた背中をミイに叩かれ、最奥の教室の。 後ろのドアの
前で、もんどりを打った。)

「な〜に、騒いでんのよ。 天野。 F組みの教室は反対側でしょ。」



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