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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter86 『理由』 86-15


(ソラは水色の瞳で瞬いた。)

「一緒に住んでるから。」

(佐織の言葉に3人は顔を見合わせた。)

「ソラさまv 思いのほか、すぐに所在がわかりましたねv」

(ピュアはミイの後ろから、こっそりと、ソラに小声で声をかけた。)

「たしかにな。 つかまえるのは、難しそうだけど。」

「正体不明ってわけじゃ、なさそうで安心したよ。」

(ソラは言うと、ためらいなく。 2-Aの教室の中へ、足を踏み入れた。)

(佐織は、後につづく、ミイと見慣れないピュアを見て、瞬きした。)

「あれ、あんな子うちの学校にいたかな?」

トットッ

「紫苑。」

(ソラは初めて入る2-Aの教室を横切り、空席の。 窓際の席の隣に座る、
紫苑に声をかけた。)

「え?」

「雨宮と住んでるってほんと?」

「あいつに会って、話したいことがあるんだ。 どこに居るか知ってる?」

(突然現れた、鮮やかな水色の髪のソラを見つめて、紫苑は驚き瞬いた。)

「ママのアパートに住んでるから。 お隣に住んでるのは本当。 でも・・。」



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