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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter86 『理由』 86-18
『黒い・・影?』
『どうして、こんなに、冷たく・・。 あふれてくるの・・。』
(ミイも、同じ様に夏樹を見ていたが、その気配に肩を震わせ。 ソラの上着をつかみ、
引き戻した。)
「ダメ・・っ、ソラ・・。 だめだよっ///」
「この人は・・。」
(ミイの赤茶色の瞳は、恐怖に開き。 短いオレンジ色の髪は、小さく震え。 ぴたっと、
ソラの背中にミイは顔を埋めた。)
『ミイさま。』
『巫女であるミイさまには、見えるのですね。
この方の、不思議な力が。』
『足元から、流れ出る。 黒い波・・。 この力は・・、ソラさまの。
戴冠式に起こったものと同じ・・。』
『《闇の波動》・・。』
『どうして・・? それに、この方は、まるで・・。』
(ピュアは、心の奥底で。 魔法の呪文を唱え。 覇気から自身を守るベールを生みだし、
深い紺色の瞳の視線に耐えた。)
「俺は、お前に教えてほしいんだよ。
どうやって、戦うのか。」
(力を持つピュアは、立っているのがやっとだったのに、ソラは平然と微笑んでいた。)
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