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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter86 『理由』 86-9


「あ〜、なるほど。 そういう意味なのか。」

(ソラは何かに納得したようだったが、ふと。 同じ部屋にピュアがいた事に気づき、
慌てて振り向いた。)

「・・って! お前・・、部屋もうひとつあるって言っただろう・・;」

「親父とお袋の・・、あれだ、ほんとは居なかったらしいけどよ。 う・・、///

ミイ・・。 いつの間に。 お前も、ここに寝てたのか・・。」

(ベッドから下を覗き込むと。 ピュアとミイが、仲良く。 狭い床に布団を敷き、
ミイはまだすやすやと眠っていた。)

「んん・・っ、ソラ〜・・。 ロイヤルミルクリーム〜たべる〜♪ むにゃ・・

うふふ〜っ/// (すぅ・・すぅ・・。)」

(ミイは夢を見ているようで、眠りながら、笑っていた。)

「くっくっ、寝ながら笑ってる・・。 幸せそうだな、おい。」

「俺は自信を無くしそうだよ。」

『・・、本気で、こいつに。 なんとも思われてなさそうで。』

(ピュアはクリーム色の瞳で瞬いた。)

「ソラさま。 切り札は、とっておくものですv」

「え?」

(水色の瞳が振り向いた。 少し考え、頷く。)

「そうだな。 サンキュー、出来るって言ってくれるのは、お前くらいだよ。」



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