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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter87 『決行』 87-17


「・・え?」

「・・本当・・?///」

(青葉は少し、驚いた後。 嬉しさにピンクの頬を染め。
小さな口元を両手で覆った。 さらさらと流れる細い髪が、肩に揺れ。
小さく肩で息をした。)

「さっきもね。 彼の夢を見た気がしたの・・。」

「いつもはね・・、子供の頃の姿なのに・・。」

「今日は違ってた・・、わたしと同じくらいの年に見えたの。」

「会ったら、わたしだってわかるかな?」

(青葉は照れくさそうに、はにかんで微笑んだ。 見る見るうちに赤味を差す頬は、
生き生きとして見え。 看護師たちは、感心して笑顔を交わした。)

***

ザワザワザワッ

(繁華街のメイン通りを、3人は歩いていた。
週末、休日前の街は、夜になっても賑やかで。 灯りだすショーウィンドウの明かりが
華やかに辺りを染めだし、3人の足取りを軽くした。)

「ピュア、何食べたい?」

「せっかくだから、何かうまいものでも、持って行こうぜ。」

「それか、材料買って行って、作るかな〜。」

「紫苑に何用意してるか、聞いときゃよかった。」



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