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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter87 『決行』 87-23
「あれ?」
「ん、どうした?」
(両手いっぱいに、買い物袋を抱え。 駆は佐織を覗き込んだ。)
「ん。 電波が悪かったのかな・・?」
「行こうか。 本降りになる前に、・・すぐ止むといいけど。」
(ちょうどその時、通りの向こうを見ていたチイが。 ソラたちの姿を見つけた。)
「あ、佐織。 あれ、天野くんと、美空ちゃんたちよね?」
「ほんとだ。 一緒に行こうか。」
「ええ。」
トットットッ
「天野〜っ!」
(佐織たちは、通りの向こうに向かって、走り出した。)
***
サーッ
(昼間の熱を冷ます様に、小雨は、路面を打ち。
少しずつ、雨音と共に。 不思議な気配を、紫苑の元へ届けた。)
サーッ
ポッ ポッ・・ ピチャン・・
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