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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter87 『決行』 87-9


(チイは気遣わしげに紫苑を見たが、駆はニッと微笑んだ。)

「へいきだって。 行けばなんとかなるだろ?」

「紫苑がいるんだしよ。 あいつ、びっくりするぜ。」

(駆の日焼けした肌の笑顔が、嬉しそうで。 チイも思わず笑顔になった。)

「・・そうね。」

「よしっ。 じゃぁ、駆は、これとこれと・・これね!」

「げっ・・; そんなにかよっ。」

「しょうがないでしょっ! 天野も美空ちゃんも、あと留学生の・・ピュアちゃん?

だっけ。 一緒に来たいって、言うんだもん〜。」

「ふっふっふっ! 待ってなさいっ! 雨宮〜っ!」

「もう、逃がさないわよっ。 いいかげん、仲良くなってもらおうじゃないの。」

「バイトで忙しいのはわかるけど。 クラス委員のこのわたしとも、

ぜんぜん話してくれないんだからっ。」

「静乃先生が心配してる通り、気難しいやつよ。」

「/// そんなことっ、ないと思うんだけど///」

(紫苑は戸惑い微笑んだ。)

「とにかく! 今夜、決行ね!」

「各自、用意を整え。」



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