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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter88 『覚醒』 88-10


(ソラはわざと寛大に許可するそぶりを見せ。 片手を腰にやり、
歓迎の様子で、右手を差し出した。)

「(こほんっ)v」

(ピュアは、気合いをちょっと入れる風にせき払いしてから。
可愛らしい靴の踵を鳴らし、呪文を唱え始めた。)

「《闇の力を秘めし鍵》よ。 我に力を。」

キュキュッ

コォォォーッ!

(魔法の杖から、クリーム色の光が湧き起こった。)

「ソラっ! わたしも、行ってもいいの?///」

(ソラがついて行くことを許してくれたので、ミイは怖いと思いながらも、
ウキウキしていた。)

「ば〜か、よろこんでるんじゃね〜よっ。」

「うん、行ってよろしい。 つうか、お前が行かね〜と、たぶん。

俺、なにもできね〜。」

(ソラのその言葉に、ミイは急に照れ。 頬を赤らめ、幸せそうにうなづいた。)

「/// でしょっ! でしょっ。 今、ミイさまのありがたみがっ、わかったか!」

(ミイは照れながら、ぺしぺしと。 長身のソラの脇腹あたりを叩き。 自らに頷いた。)

「・・いや、お前。

精神てきなことじゃね〜、あれだ。 あ〜、魔法てきなことだこれはっ!///」



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