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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter88 『覚醒』 88-17


【新しい《闇の樹》の王が、育つでしょう・・。】

『『それでは、一刻を争う俺の国を救うことは間に合わない・・。 そんなことを、

その時・・、俺は少しも考えていなかった・・。』』

【ごめんなさい・・。】

【あなたの国をすぐに助けられないのは・・。】

【私の咎よ・・。】

【許して・・フェルゼン・・。】

『あいつの夢を叶えるために・・。』

『お前は・・、行かせたのか・・?』

(底知れぬ怒りが、フェルゼンの中に湧き上がっていた。 それは、自らの国を
救うために、この国にやってきた。 その目的が今や叶わぬと分かったからではない。)

【どうして、行かせてしまったのかしら・・?】

【後悔しているの。】

(けして、認めてはいけぬ想いが、リザの中に眠っていたことに
気づいてしまったからだ。)

【ごめんなさい・・。】

【もう二度と、会えないかもしれないと・・、知っているのに・・。】

『・・リザ・・っ!』

【いけないと、分っているのに・・。】



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