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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter88 『覚醒』 88-21


底なしとも思える、異空間の暗やみの下へ。 夏樹が落ちた先へ、
ぱらぱらと落下しながら。 青葉をその先へ、突き落とそうとしている。)

「・・落ちる・・っ!/// 夏樹くんっ!///」

***

『青葉が側にいる。 僕じゃない方がいい・・。』

(そういって、静かに指先を下ろす。 夏樹の笑顔は、怪我のせいか、どこか痛みに
耐えているように見え。 ソラはあきれて、ため息をついた。)

「おまえっ、俺にあれだけ本気で攻撃しかけてきたのにっ。

なんで、あいつには反撃しね〜んだよ。 休みなら、どっかで遊んでろ、ばかっ。」

「くっくっ。 ちょっと、試したいことがあって・・。」

(ソラはあきれたように、目を細めた。)

「俺には、お前の思考が理解できね〜。」

「後は頼むって・・。 お前、

俺が何も出来なかったらどうするつもりだよ?」

***

「・・っ、ダメ・・っ!」

(紫苑は可能な限り必死に腕を伸ばしたが、とても青葉のもとまで、
届かない。)

***

「出来ないの?」



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