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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter88 『覚醒』 88-22
(深い紺色の瞳は、まるでソラに期待し、待つ様に明るみを帯び。
きらきらと大きく揺れ、口元に笑みをたたえ、柔らかに微笑んだ。)
「なっ・・!」
***
『お願い、目を覚ましてっ!』
「きゃぁぁぁ〜っ!///」
(紫苑の伸ばした指先から、音を立て、青葉は落下した。)
ガララッ・・! ゴォォォーッ
【あいつの傍に、行きたいだろう? 行かせてやるよ・・。 美しい・・闇になれ。】
【邪魔するなよ・・。 小僧・・。】
***
「出来るよ。」
「・・出来る。」
(夜空の様に、深い紺色の瞳は。 力強さを持ち、ソラを見て頷いた。
その一瞬の、瞳の強さは。 傷つき、痛みに耐えていることさえ感じさせぬほど。
強く。 繰り返される言葉は、夏樹の願いがこもり、ソラを鼓舞した。)
「きゃぁっ! ソラっ、上見てっ!///」
(そばで二人の会話を見ていたミイが、上空からの強い光に気づき。
ソラの背中をひっぱり、飛び上がった。)
(黒煙は、車椅子を破壊し。 青葉を闇へと包んだ。)
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