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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter88 『覚醒』 88-24


【《闇の力を秘めし鍵》《解き放て》《鉄の楔》】

(3人の居る異空間は、瞬時に、夜の雨が吹き飛ばされ。 雲間を突き破り落下する強烈な
閃光は、恐ろしい輝きを持ち、濡れる足元のコンクリートを照らし。 振り向いた
ソラの目に、小さなミイと。 再び胸元を抑え、肩で息をする夏樹を、眩い光で
映しだした。)

「うっ・・。」

『! もう迷ってなんかいられない。』

ゴォォォォーッ!

「ソラさま〜っ!/// ミイさま〜っ!///」

(遠く上空で、辿りついたピュアが叫んだが、とても遠く。 間に合わない。)

「ミイ。

取って置いた切り札は。 きっと。

お前に、託してある。」

「え?///」

(ミイの赤茶色の瞳が瞬いた。)

「・・《闇の力を秘めし鍵》よ。 《解き放て》・・!」

「ソラ・・っ!///」

『!///』

(ソラは大きな右手を、そっとミイの胸元にあて。 強く心に念じ、呪文を唱えた。)



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