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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter88 『覚醒』 88-25


(出来るかどうかなんて、わからない。 ただ、そこにいる皆を、守りたい想いは、
誰より強かった。)

『ピュアが言っていた。』

『「その呪文は、《守護の祈り》。 大切なものを隠す時に使いますがv

隠した場所に、触れなければ。 その物を取り出すことは、出来ませんです。」』

『「ソラさま。 切り札は、とっておくものですv」』

(開いたソラの指先が、眩い水色の光に照らされ、ミイの胸元を光らせた。)

「・・あっ!///」

『・・来い・・!』

「《時の守護》・・!」

ゴォォォォーッ! ジャラララッ! ビシュシュシュッ・・

(巨大な魔法陣から湧き出た、鋭い鉄の楔は。 目の前にせまり、
水色の光に反射した。)

「《光の剣》・・っ!」

ガッ・・ コォォォォーッ!!

(眩い光の中。 ミイの小さな胸元から、強烈な光が湧き出し。
ソラは、指先に触れた、硬い物体に、思い切り力を込め。 引きぬいた。)

『剣・・っ!///』

(ソラが掴んだのは、剣の柄だった。 とても、小さなミイの身体に隠されていたとは
思えないほどの。 大きな剣が光を纏い、その姿を現した。)



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