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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter88 『覚醒』 88-32
深く息を吸い込んだ。)
「ふぅ・・っ、・・、まいったな。 本当だ。」
「もう、あまり。 空間を抑えていられない・・。」
「本部に見つかったら、国に通報されるだろうか・・?」
「いや。」
「本部に見つかるより先に。 菖蒲が来る。 ソラたちの姿が、
データに捉えられないなら。 なんとかなる・・。」
「・・! ・・。 ああ・・っ。」
「・・ソラ・・!」
『・・、なんてこと・・。 してくれるんだよ・・。』
(夏樹は、自らがいる空間を。 外部から遮断し続けていたが。
あの強い気配に出会う度、不安定になる自分を保てず。 空間へ、外部からの侵入を
許してしまった。)
(見覚えのある気配が3つ、夏樹のいる空間に侵入した。
ソラのまとう魔法と、同じ力を感じる。 ソラが連れてきたに違いなかった。)
「・・・っ。」
(美伊と、ピュアと呼ばれた少女だけでない。 巻き込まれてしまった3人を思い。
夏樹は言葉を失い。 両手で顔を覆った。)
(その場にくずおれるようにうつむいた夏樹の耳に、聞き慣れた足音が響く。)
「・・! 夏樹様・・!」
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