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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter88 『覚醒』 88-34


「でもっ、ほんとに・・、強くて・・。 きれいな人・・///」

(夏樹の胸に。 不思議な力を宿し、鼓動するもの。
それは、間近で見る深い紺色の瞳を輝かせ。 全身を流れ。)

(力強く脈打ち。 氷のような肌の下に、強く流れている。 ミイは
夏樹の力の源に。 触れたような気がしていた。)

***

「ここっ・・、どこっ!?///」

「ちょちょ、ちょっと・・! 駆・・っ、何の音・・?///」

(いつもの強気な様子は影をひそめ、佐織はすらりとした長身の背を縮め、
がたいの良い、こんがりと日に焼けた駆の腕をつかんだ。)

「んお? 下じゃね〜。 チイも佐織も、似合ってんな。 背中の。」

「うふふっ、駆くんも。」

(意外に、肝がすわっているチイに、佐織は恐る恐る手を伸ばし。 その手をつかんだ。)

「離れたらだめよっ、チイ!」

「らしいな。」

(駆は、3人が立つ。 ガラスの箱の足元を見つめ、息を飲んだ。)

「! 佐織・・っ!」

『!///』

「きゃぁぁぁ〜っ!///」

ガッシャーンッ・・! バリバリバリッ・・!



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