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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter88 『覚醒』 88-35
(ガラスの地面を突き破って現れたのは、黒く巨大な生き物だった。
片腕を失ったその生き物は。 苦痛にのたうつ様に身体をもたげ、ぐるぐると
回転する4つの瞳で、佐織たちを見た。)
「///! きっ・・!///」
バシャッ・・! バサササッ・・!
バシャシャッ
(闇が現れたガラスの地面から、間髪いれずに、現れた人物がいる。
赤い翼は、まるで水中の様に、空間通路を渡り。 ソラを、激しい水しぶきを上げ、
佐織たちのいる空間へ、押し上げた。)
「・・っ、コノヤロー!」
ガッ・・! ドッ ザンッ・・!
(ソラの太刀筋は素早く。 長い刀の柄で、佐織たちの側から、闇を弾き飛ばしながら
次の瞬間には、真横に闇を。 切り払っていた。)
【ギャァァァァーッ・・!】
(闇は、叫び声を上げて。 その場に四散した。)
「あ・・、天野・・!?///」
(佐織は、あまりのことに、目を見開き。 駆は、まるで試合で勝利する
決定的な瞬間を見た時のように。 目を輝かせた。)
「やったな・・!」
(長身の佐織の後ろから、小さなチイが。 ソラの方を見つめた。)
「まぁ・・、何かしら? あの、小さな。 光。」
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