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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter88 『覚醒』 88-36


(チイの指さす先で、散り散りに砕けた闇の黒煙の中から。
輝く、小さなダイヤモンドの様な煌めきが姿を現した。)

「宝石?」

(佐織も興味を持って、顔を上げた。)

コォォォーッ

(消えゆく闇の黒煙から、中心に。 少女が姿を現した。 目を閉じる少女の胸元に、
その小さな欠片は、煌めいていた。)

(全員の目がそこに注がれ、ソラの気が敵の気配から逸れていた。)

「ソラ〜・・っ!///」

(遠く、下方から。 ミイの呼ぶ声がする。)

「はっ。」

【《闇の力を秘めし鍵》】

【《解き放て》】

【《氷の刃》】

「・・しまっ・・!」

『!』

(見上げた上空に、再び魔法陣が姿を現していた。 そこから放たれた、
無数の氷の刃が。 降り注ぐ。 それは到底、ソラ一人に防ぎ切れる量ではない。)

バリバリバリッ・・

『・・っ!///』



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