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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter88 『覚醒』 88-40
【『・・それは・・、王家の剣・・!』】
【『貴様っ、光の・・っ。』】
【『くっくっくっ・・。 なるほど・・、闇の力を使って・・ここへ・・!』】
【『どうやら役者は揃ったようだ・・なぁ・・。』】
(善は、ニヤリと笑うと。 水気を帯びる、赤い瞳をくるくると揺らした。)
「刃を向ける相手が違うだろう・・?
なぁ・・。 誰のせいで、お前の国は死にかけてるんだ・・?」
「お前には、エアリエルを救えない。
こいつが存在する限り、お前は・・。 望まれない王のままだ・・。」
(魔法で姿を隠した善は、夏樹とソラには見えなかった。 だが、二人は、その気配を
捉え。 善を皆から遮り、両方から包囲していた。)
(善は、姿の見えない自分に刃を向けるソラに、吐き捨てる様につぶやくと。
汚いものを見る目つきで、背後に立つ夏樹を、忌々しげに見た。)
「だが・・。
お前に・・壊す事など出来るはずがない・・なぁ?」
「くっくっくっ。」
「あ〜っはっはっはっ・・・!」
ゴワァァーッ
シュンッ・・!
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