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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter88 『覚醒』 88-42


「やめろっ! 俺の寝室の悪夢が・・っ。 再び・・っ;」

「敵はもう、帰ったっつ〜の!/// わぁっ!///」

(ピュアが高くかかげた、可愛らしい魔法のステッキの先から、
無数のシャボン玉が飛び出し。 あたりを覆い始めた。)

「・・んっ。」

(夏樹は瞬き、いくつものシャボン玉が、勢い良く吹き出し。 紺色の髪や、
頬に降りかかるのを笑いながらよけた。)

キラキラキラキラッ

(シャボン玉は、不思議な効果を発揮し。 異空間の雲間を突き抜け。 雨雲を散らし、
そこにいる皆の間を飛びながら、天高く上ると。 上空から光を発した。)

(夜を昼にかえてしまったように、辺りを照らす。)

「あ〜あ、良い男が台なし・・;」

「お前・・、本気出すの遅くね?」

(ソラは、この数時間で、すっかりよれよれになった、制服姿の自分にため息をついた。)

「ごめん。」

「! お前に言ってね〜、ピュアに言ったんだよ。」

(隣で夏樹が謝ったので、ソラはどぎまぎした。)

『まじで謝るなよ・・; 冗談だっつ〜の。』

「お前は、これ以上本気出すな・・; マジで怖え〜から。」

「怖い? どこが?」



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