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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter88 『覚醒』 88-44


(ミイも、ソラのそばに駆け寄った。)

「ソラっ、強いね〜っ!」

「見直した? お前も俺のファンになったかっ? かっかっかっ。」

「ん〜? ///夏樹さんっ。」

(高らかに笑ったソラの前で、ミイは小さく。 ポンッと隣に立つ夏樹の腕を、触った。)

「;;」

(ソラは意気消沈した。)

「わっはっはっ!

すげーな、あいつらっ!」

「目を疑った、けど。 目の前で見たら、信じるしかね〜な。」

(少し離れた場所で、見ていた駆、佐織、チイは。 圧倒されて、言葉も出せずにいたが。
楽しげに、駆が笑い声をあげた。)

「虹・・、見て。 佐織。 あそこに、虹が出てる。」

(チイは、ふと気づき。 頭上の輝きを指さした。)

「綺麗・・。」

(その一言で、やっと我に返った佐織は。 笑顔のチイに振り返った。)

「チイ・・、もっと他の感想ない?」

(チイは瞬き、もう一度。 前方を見た。 戦いのあと、光に満ちたその場所で。
傷つきながらも二人は、輝いて見えた。 輝く水色の瞳は明るく、笑い。 長身の



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