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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter89 『Friend』 89-11


「はい。 畏まりました。」

「・・、畏まりましたじゃないだろう・・?」

「菖蒲の中で、僕の意見の優先順位って、けっこう低くないか?」

「えっ/// その様な事は・・。 そうですね・・、

3番目くらいでしょうか?」

(菖蒲は照れた様子で、頬を赤らめ。 四角い黒縁眼鏡の奥の瞳をほころばせた。)

「・・正直なやつ。」

(誰を1番目に思い描いたのか、想像し。 夏樹はふと、大事なことを思い出した。)

「あれ、今日って・・。」

「はい?」

「・・いや。 何でもない。」

『ったく、しばらく教えてやらないよ。』

『・・どうして肝心な予定を、いつも菖蒲は忘れるんだ?』

「菖蒲って、ちょっと。 執事に向いてないんじゃないかな?」

(夏樹は、スケジュールを把握することに関して、そう言ったのだが。
その言葉は、菖蒲に衝撃を与えた。)

『!/// 夏樹様!』

「すみませんっ! 1番ですからっ! 夏樹様が、1番ですからっ!///」



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