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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter89 『Friend』 89-12
(菖蒲はそう言いながら。 今にも首になる寸前かの様に、うろたえ、
夏樹の腕を思い切りつかんだ。)
「うわっ!/// いいよ、何番でもっ・・。 わかったから、離してくれ。」
「夏樹様〜っ///」
***
「ふふふっ///」
「それで。 首になるかもしれないって、心配して。
落ち込んでらっしゃるの?」
(桜は、夏樹の胸元の傷を消毒しながら。 柔らかなガーゼを当て。
隣に立つ長身の菖蒲の。 やや気落ちした様子を見て笑った。)
「大丈夫よ。 それなら、私の執事さんになって頂くから。」
「さて、これでよし。」
「あまり危ないことはしないで。 紫苑も心配していたわ。」
(椅子に腰かけ。 少々緊張した面持ちで、手当を受けていた夏樹は、
申し訳なさそうに頷いた。)
「・・すみません。」
(隣のテーブルで、新聞を広げていた誠司が。 夏樹に振り向き微笑んだ。)
「官邸から、報告が届いていましたよ。 今度は、国家生命科学研究所も、
FOTの管理下に入ったと。 国から信頼を置かれたことは、きっと。
夏樹君たちの、活躍のおかげでしょうね。」
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