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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter89 『Friend』 89-15


「お休みになる前に、夏樹様も。 何か食べませんと。」

トッ ガチャッ キイッ・・

「・・うん。 千波ちゃんが何か作ってくれ・・、て・・。」

(二階の自室の扉を開いた夏樹は、思わず声をなくし。 ドアノブに手をかけたまま、
その場に立ちつくした。)

パンッ パンパンッ

(クラッカーが鳴り響く音がし、紙吹雪が。 瞬く深い紺色の瞳の前に、艶やかな紺色の
髪の上に、舞い飛んだ。)

「・・うっ・・。」

(あまりのことに、夏樹は絶句し、唇を噛んだ。)

「わぁっ/// 夏樹くんっ、お帰り。」

「夏樹さんっ!///」

(開いたドアの向こう。 明るい室内の明かりと共に、
大勢の人が、夏樹のそばに駆け寄って来た。)

「やっと帰って来た〜っ! もうっ、腹減った〜っ;」

「早く来いって〜っ!」

(ソラが、紫苑とミイの間から割って入り。 夏樹の腕をつかむと、
強引に勢い良く。 玄関に引き上げた。)

『!///』

「!・・っ、なっ。 何してるんだよ・・、ソラ!?」



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