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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter89 『Friend』 89-21


「ほんとにっ!/// じゃあ頂きますっ/// きゃぁ〜///」

「ねぇ、雨宮くんの執事ってほんと? ここに一緒に住んでるの?」

「彼女さんとかっ、いるっ?///」

(佐織が、菖蒲の差し出した料理の皿を。 菖蒲の白手袋の手ごと、
がっちりとつかんだので。 夏樹は横目で見て、せき払いした。)

「(んんっ。)」

「///! ええ・・、あの・・。」

『どうしてそんなに押しに弱いんだ。 もう、ほんとに教えてやらないことに

しようか?』

『まだ仕事中で、帰れていないみたいだしな・・。』

(夏樹は、さり気なく左腕に留めた時計に示された、その人のいる場所を見て。 瞬き。
無意識に、数多く並んだ料理の中で。 小さな、和風の蓋つきの器を選んで、
スプーンを手に取った。)

「あ・・っ///」

(夏樹が何を食べるのか、こっそり隣で見守っていた紫苑は。 小さく息を飲んで、
口元を両手で覆った。)

「おいおいおいおいっ!

天野っ! あのっ、背の高い。 イケメン執事はなんなんだよっ!///;」

(続いてうろたえたのは、駆だった。 すがる思いで、ソラに駆け寄り。
キッチンのカウンターをこぶしで殴った。)

「女子の心をわしづかみじゃね〜かっ!///;」



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