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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter89 『Friend』 89-22


「うん。 まーそうだろうね。」

「お嬢様・・とか、言ったことね〜よ。 半分は、俺が料理

作ったんだけどね・・;」

「佐織はさ〜、自分より背の高い奴が良いわけ。」

「ん、副会長って、女子の中では背高いもんな。」

「俺と、あいつだと。 どう思う?」

「///おう・・。 なんで俺に聞くんだよっ。」

「あ〜、あれだ。 タイプが真逆じゃねー?」

「だよなっ;;」

(駆は意気消沈し。 ソラは思わず笑った。)

(その場は賑やかで。 誰も、今日あった特別な出来事を。 夏樹の存在を、
恐れ、問いただすものは居なかった。 ただ皆が好きで、その場にいてくれるのが。
夏樹にはわかり。 それがどれだけ嬉しい事か、とても、言葉にすることは、
出来なかった。)

「あっ///」

「あ〜っv ほらv やっぱりね♪v」

(嬉しそうな紫苑の声に、千波も声をあげた。)

「ん?」

(二人の視線の先で、盛り上がる室内の中。 夏樹がやっと、ひと口。 口をつけたのは。
小さな、桜の器に蒸された。 茶碗蒸しだった。)



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