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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter89 『Friend』 89-25
「《欠片》は、取り込んだ人に。 わずかながらも命を与えるはずですv」
「この街にも、《欠片》のある人と。 ない人がいますねv」
「それは、《欠片》が選んだ人に、宿っているからだと思いますですv」
「夏樹さまっv 《欠片》は、必要な方の中に、眠っているのだと。
ピュアは思いますv」
「困難に出会う人の中へ。 危険を避けるべく、その方へ、命が宿るのです。」
「それは、その方の寿命を伸ばし。 その方に、生きる《時間》を与えますv」
「だから、《時の欠片》と呼ばれているのですv」
「命の危険を回避するかわりに。 《闇化》するリスクを負いますが・・;」
「それも、夏樹さまたちがっv 他の方へ危害を加えないよう、
すぐに元の姿に戻してくださっていますので。」
「これまで、この世界で、大きな被害が出ていなかったのですねv」
(ピュアとソラの話に、ほとんど。 皆ついて来れていなかったが、興味深い表情で。
皆が夏樹を見ていた。)
「闇から解放されても、時の欠片があの方に戻ったのは・・。」
「まだあの方の身に、危険があるからではないかと。 ピュアは思います。」
(聞いて夏樹は、静かに頷いた。)
「・・うん。」
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