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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter89 『Friend』 89-26


「《時の欠片》が、いったい何なのか? ピュアには分かりません。」

「《鍵》がどんなものなのかも・・。」

「ですのでっ今は。 できるだけ地上のみなさまに被害を与えずv《闇》と戦い。

ミイさまが浄化したv《時の欠片》を、必要な方の中に戻すのが良いのではないかと。」

「《時の欠片》は、この地上の国を選び。 降り注ぎました。」

「《時の欠片》には、意志があるそうです。 この地上の人々の力になりたいに

違いありません。」

「ピュアもそうですっv///」

「ピュアも、ソラさまも、ミイさまもっv 《闇》を無くすために、

この世界に来ました。」

「《時の欠片》を取りかえしに来たのではありませんです!v」

(ピュアの言葉に夏樹は聞き入った。)

「寿命を延ばす・・ねぇ。 ピュアちゃんたちに、その気がなくても。」

「こっちの国じゃぁ、欲しい連中が、山ほどいそうじゃね〜か?」

(隣で聞いていた駆が、良い香りのする桃のケーキを頬張りながら。 なんとなく、
夏樹が、どんなものと戦っているのか。 なぜ、自分たちと距離を置いていたのか。
分かった気がして、真剣な瞳で夏樹を見た。)

「お前が抱えてる世界って、とんでもないのな・・。」

「俺ら、普通の高校生が想像できね〜ところに。 お前はいるんだな。 夏樹。」

(駆はニッと褐色の良く日に焼けた頬で笑い、フォークを置いて。
ケーキを一切れ。 お皿に取り、夏樹に差し出した。)



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