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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter89 『Friend』 89-29


「この国中に、起こっている、闇から人々を守り。 時の欠片を集める為に、

僕らは活動していた。」

「メンバーは僕の他に、聖を入れて。 僕の知る限り、8人いる。」

「何人かは、僕と同じ様に、風見市内の学校に通ってる。」

『メンバーのこと。』

『組織のこと・・。』

『こんな風に話す時が来るなんて、思わなかった。』

(夏樹は、メンバーのことを指折り数え、説明し。 丁寧に語った。)

(その間、誰も、野次を飛ばしたり。 そんなことはありえないと言う者はいない。)

『・・もう、本当に。』

『僕は、一人じゃなかった。』

(闇を無くすという目的のために、FOTの他に。 動き出す友が、側に居た。)

「ところで、お前が身につけてる。

その、銀の指輪。 ちょっと見せて。」

(ソラは、思い出し。 夏樹の胸元を指さした。)

「ん? これ?」

(夏樹は瞬き、首筋から細い鎖を手繰り。 小さな銀の指輪を、白い指先で摘み上げた。)

チリリッ



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