HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter89 『Friend』 89-31
「・・お前っ、ちょっと馬鹿にしてるだろっ;」
「? してないって。 何だよ。」
「お前の方が、王子っぽいもんな〜。」
「! 王子っぽいって何・・?」
「執事もいるしっ。 千波さんに聞いたんだぞっ! ものすごい豪邸の。
洋館に住んでたんだって。」
(聞いて佐織が興味をもって、目を輝かせた。)
「豪邸っ?/// 洋館っ?///」
「チイ、そこんとこっ。 興味あるわよね〜っ///」
「くすすっ。 ええ。」
(佐織とチイは紫苑の焼いたクッキーをつまみながら、微笑んだ。)
「菖蒲がいるのは、別に・・っ。」
「あっ。」
(夏樹は思い出し、腕時計を見て。 慌てて菖蒲に振り向いた。)
「帰ってきてる・・。」
「菖蒲っ! 今日、静乃さんの誕生日だぞ。」
『!』
(聞いて菖蒲は。 桃のケーキを、大きく頬張ろうと口を開いた形のまま。
衝撃的な事実に驚き、硬直し。 直後に、まだ一口も食べれないまま、
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』