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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter89 『Friend』 89-33
(夏樹は驚き、目を見開いた。
それは、夏樹が小学生のころ。 初めて、通い始めた普通の学校で。
駆と出会い、撮った写真だった。)
「なに? 駆と知り合いだったの?」
(ソラは興味を持って、写真を手に取った。)
「・・記憶を消されるのって、ほんとうなのな。」
「俺、お前に会っても、ぜんぜん思い出さなかったよ。 お前のこと。」
「けど、今日ソラと一緒にいるお前を見て、
なぜか思い出したんだ。」
「それで、これを見つけた。」
(そこには、どこかの建物の前で。 にこやかに笑う小さな駆と、
そっぽを向いて、表情の硬い小さな夏樹が。 映し出されていた。)
「///! ちょっと、あんまり見るなよ。」
「なんで? 良いじゃね〜か。」
(夏樹が写真を取り返そうとするので、ソラは高い位置に手を上げ、
夏樹の届かないところで写真を見た。)
「えっ!/// 写真?v わたしにも見せてっ!」
「///わたしもっ///」
(千波と紫苑が手を伸ばし、夏樹と混戦した。)
「やっ、だめだ。 ちょっと・・! 千波ちゃん・・!」
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