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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter89 『Friend』 89-44


(朝日は眩しく皆を包み。 今日の晴天を約束していた。 強くなる日差しは、
目に痛いほどで。 上がって行く気温と共に、水しぶきを上げ、靴を投げ出し。
砂浜に飛び出して行く足音が。 笑い声と響き渡った。)

「きゃぁっ/// 気持ち良い〜!」

「冷たいです〜っv」

「ピュアちゃん、見てこれ。 綺麗な貝殻。」

(佐織は、おめかしした滅多にはかないスカートの裾が、濡れるのも気にせず、
波しぶきの中に、駆けだし。 ピュアも、可愛らしいクリーム色の靴を放り、
ちょこちょこと。 引いて行く波が、足をすくう感触を。 楽しみ笑った。)

(紫苑は、綺麗なピンク色の貝殻を見つけ、ピュアの手にのせた。)

「きれ〜♪ キレイな海ねっ。 ソラ///」

「魚いね〜かな?」

(ソラは、ズボンの裾をまくりながら。 きらきらした瞳で、足元の海面を見た。)

「ソラさまっv そうやって、エアリエルでもv よく釣りをしてたですv」

「ほんとっ!///」

「ほんと、王子って柄じゃね〜んじゃね〜かぁ?」

「うるせっ! この・・っ。 わっ!」

バシャーンッ

(駆とソラはもみ合い、2人とも大きく打ち寄せた波にのまれ。 全身海水に浸かった。)

「(ごほっ) 誰か、水着になって・・。」



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