HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter89 『Friend』 89-45


「だまれっ!」

「いや待て、ミイ以外ならちょっと見てみた・・///」

(ソラは、駆より先に起き上がると、水色の鮮やかな髪先まで、海水に浸りながらも。
浮上しながら寝言のようにつぶやいた駆を、再び海水の中に。 ふざけて両手で軽く
押し込んだ。)

「(ごぽごぽっ)///!」

「こら〜っ! 天野っ! やめなさいっ!///」

「わたし以外って、どういうことよっ!///;;」

(佐織があわてて駆けより。 ミイはぷんぷん怒って、ソラを殴った。)

「あ痛たたたっ!/// やめろって〜///」

パシャパシャパシャッ

「きゃ〜っ!///;;」

(ソラは反撃に水しぶきをかけ。 皆が波しぶきの向こうに、笑った。)

「あっはっはっはっ!」

(ソラの笑い声が響き。 ふと気づき、ソラは砂浜を振り返った。)

「来いよっ。」

(腕まくりした手が、大きく手招きする。)

(少し離れた砂浜の上で、皆の様子を見ていた夏樹が。 心地良い海風に、
微笑み、軽く頷いた。)

サッ・・



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ