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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter9 『行くぞ』 9-11


[「どう? 2人とも、ドライブ楽しんでる?」]

(映し出されたモニターから、夏樹を笑顔にする、元気な静乃の声が
聞こえて来た。)

(菖蒲が困った顔をした。)

「静乃さん・・。 私たちはドライブをしているわけでは・・。」

「ははっ。 静乃さん、僕の代わりに来たかっただろ?」

(夏樹は、腰を上げ、からかうように菖蒲の運転席シートにつかまり、
モニターを覗き込んだ。)

「執事姿の菖蒲の運転で、高級リムジンでドライブ。 だけど、偵察目的だし、

白も一緒だよ。」

***

「くすくすくすっ。」

「そうね。 高級リムジンでドライブ・・。 ロマンチックだけど。

白くん、意外に眠りが浅いから。

デートの内容が筒抜けよね。」

[「・・。 公用車は、私的には使えません・・。」]

(菖蒲が言葉につまった。)

***

(静乃がいるのは、職員室の中。 教科書の積まれた棚の前、
机の上のパソコン画面を開いていた。)



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