HOMENovel

Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter9 『行くぞ』 9-13


***

[「どう。」]

[「なかなか賑やかな街でしょう? 夏樹くん。」]

「そうだね。」

[「風見市には魅力がたくさん。」]

[「海もあるし、新緑の森や。 景色の良い丘もたくさんあるわ。 学校もその名の通り、

風見ヶ丘という丘の上にあるの。」]

「うん。」

[「お店は・・そうね。 小町通りはお勧めよ。」]

[「ドライブも良いけど、ウィンドーショッピングも楽しいわ。」]

「へぇ? そうなんだ。」

(夏樹は、前で菖蒲が何か言いたそうな様子を見て、笑いをこらえ頷いた。)

[「おしゃれな洋服のお店も多いし、素敵な雑貨屋さんだって。」]

[「女の子なら好きなところがたくさん。」]

「・・だってよ、菖蒲。」

(夏樹は、静乃の言葉にわざとらしく相槌を打った。)

「ん・・、話の方向が可笑しくないですか?」

(菖蒲は苦笑した。)



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ