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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter90 『恋心』 90-13


キュキュッ ダンッ・・!

(佐織の足が、道場の床の上を素早く踏み締め。 勢い良く、
稽古相手から1本取った。)

「1本っ!」

「それまで。」

「ふぅっ。」

(佐織は静かに礼をすると。 満足した表情で、腰を落ち着け。
そっと面を外した。)

「ありがとうございました。」

「先輩〜っ! やっぱ強いっすね。」

「オレ、敵わないっす。」

(同じく面を外した、1年下の男子生徒が。 にこやかに汗をかいたままの笑顔を
佐織に向け。 悔しさよりも、尊敬のまなざしで佐織を見た。)

「ううん。 海里、なかなか良いせん行ってるよ。」

「わたしに勝てるにはっ、ん〜。 あと3年くらいかかると思うけどね。」

「ちょっ、先輩〜・・; じゃぁ、卒業しても、

稽古、つけてくださいよ〜?」

「くすくすっ。 うちの道場に来ればねっ。」

『!』

「良いんすかっ!」



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