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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter91 『籠の中の世界(黒)』 91-18


「光さん・・。」

(光は微笑んだ。)

「街へ出たんなら、こっちのことは気にするな。 俺達がなんとかする。」

「お前はこんなところに居るなよ。」

(夏樹は首を振った。)

「・・・。」

(今度は光は、尊大に、わざと上から目線で、 夏樹を見下ろした。)

「闇化するなら、すればいいだろう? 俺たちがやられるとでも思ったの?」

「・・、でも。」

「なら強制退去な。」

(光はズボンのポケットから通信機を取り出すと。 手早くコールした。)

「あ、静乃。 大丈夫か〜? お説教終わった? ん。」

「夏樹は見つけた。 空間繋ぐから。 菖蒲を迎えに来させて。」

(聞いて夏樹は立ちあがり。 光の通信機を持つ手を掴み抑えた。)

ガタッ

「ちょっと・・!」

「あ、何。 その手、規律違反の上、業務妨害な。」

『・・!///』



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