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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter91 『籠の中の世界(黒)』 91-30
(夏樹が笑ったので、夏樹のことが気に掛かっていたソラは。 安堵した。)
「ふっ。 じゃぁ、さっそく行こうぜ。 今日こそ、俺はお前の力をかりたい。」
「あれを見ろ・・。 俺はミイでせいいっぱいだ。 誰もピュアを止められねー。」
(ソラは夏樹の肩に手を回し。 綿あめ屋さんの前で、ほくほくの表情で見惚れる
ピュアを指さした。)
「くすくすっ。 ほんとだ。」
「おい。 お前が雨宮か?」
(ピュアの幸せな様子に、顔がほころんだのもつかの間。 先程から、高圧的な視線で
見つめてくる男性のことが、気になっていたが。 おもむろに、その人は、
声をかけてきた。)
「はい。 あなたは?」
(ソラたちが、平気でそばにいるので。 夏樹は警戒していなかったが。
次の仙崎の言葉に、夏樹は面食らった。)
「あ〜、なんか分るわ。 お前が目の敵にされるの。」
「は?」
「クラスでも浮いてるんだって?」
「それって、こいつが能力者だからって関係ある?」
「持って生まれた、性格じゃないのか。」
『うっ。』
「すみません、先輩; それ以上言うの、やめてもらえますか?;」
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