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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter91 『籠の中の世界(黒)』 91-36


(水色の瞳は、ビー玉の様に。 きらきらと煌めいていた。)

「/// そういうことじゃないよぅ〜///;; こわい〜っ;」

「(し〜。) わかってるよ、闇か。 それとも、

あいつの敵か・・。」

「尻尾をつかまえて、やろうじゃねーか。」

(強い視線で、水色の瞳が辺りを見つめ。 集まる友人と、輪の中で、
どこか不思議な気配を強烈に辺りに放つ。 夏樹の姿を追った。)

『あいつの冷たい気配は、まるで“闇”と同じようだ。』

『まるで、そこだけスポットライトに照らされているみたいに。』

『ほとんど素人の俺にだって。 あいつの存在が、危険だってことが

わかる。』

「FOTで不自由だったのって。 それが、あいつのためだったのかもな。」

(ソラはぼそっとつぶやきながら。 皆の輪の中で、笑顔でいる夏樹を見た。)

「ここにいる。 狙ってくださいって。 おびき出しているみたいじゃね〜か。」

(ソラは視線の先で、夏樹の蒼白なほど白い肌から漂う気配に。 揺れる、深い紺色の
瞳から発せられる気配に身震いし。 苦笑した。 それは、ミイが警戒する何者かの
存在と。 違わないほどに、異質だった。)

『ほんとにそれが、国の目的か?』

『“欠片”を集めるために、見放したんだろうか?』



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