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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter91 『籠の中の世界(黒)』 91-39


「あっ!/// 数馬くん〜!///」

(蒲公英は、嬉しそうに跳ねながら、危なっかしい足元で。 数馬に駆け寄った。)

「///うっ! ちびっ。」

「でっけ〜声だすなよっ!///」

「はずかし〜だろっ・・///」

(数馬は、辺りをきょろきょろすると同時に、目の前に現れた蒲公英の。
あまりに可愛らしい浴衣姿に、ドキドキして視線を合わせられなかった。)

『うわ〜っ///』

『お姫さまみて〜っ。』

(ためらいがちに、数馬は蒲公英を見た。 蒲公英は、数馬が自分を見て、
どう思うのか知りたくて。 思いっきり数馬の顔を覗き込んだ。)

「かずまくんっ!///」

「うわっ/// なななっ、なんだよっ。」

「蒲公英、桜のお花かわいいっ?」

(至近距離にせまる蒲公英が、どうやら。 頭につけた、髪飾りを見せたいからなのだと
わかり。 納得しながら、数馬は。 半ば反射的に、うんうんと力強くうなづいた。)

「お・・おうっ。」

「ほんとっ! やった〜♪///」

「おわっ/// ちびっ、ま、待てってばっ!///」



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